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【教育IT担当者必見】スマホ・トークン不要
~教育現場のDX推進を支える「デバイスレス認証強化」~

教育IT担当者向けにスマホやトークンが不要な教育現場のDXを支えるデバイスレス認証強化を解説するサムネイル画像

教育委員会や大学をはじめとする教育現場において、Microsoft 365(A5ライセンスなど)を中心とした教育DXの整備が急速に進んでいます。クラウドの活用により、校務や学習環境の利便性は飛躍的に向上し、場所を問わない柔軟な運用が実現されつつあります。

その一方で、ネットワークの玄関口である「認証(ログイン)」のあり方については、十分に見直しが進んでいないケースも多く、セキュリティ上のリスクとなっている場合もあります。

現在、Microsoft 365の利用環境において、認証の中核を担っているのがMicrosoft Entra IDです。 Microsoft Entra IDは、各種クラウドサービスをはじめ、クラウド型仮想デスクトップ(AVD)などを介してアクセスする「校務系システム」への本人確認を担う、いわばすべての教育IT基盤の「入り口(守衛)」となる重要な存在です。

しかし、この重要な入口が、いまだにID・パスワード中心で運用されている場合、ひとたび突破されれば個別のサービスにとどまらず、校務データや個人情報を含む基盤全体のセキュリティが崩壊するリスクがあります。

こうした現状を受け、文部科学省のガイドラインでも多要素認証(MFA)の導入が強く求められていますが、いざ導入しようとすると「教職員の私用スマートフォンの業務利用(公私混同)」や「追加デバイスの予算」といった、教育現場特有の高い壁にぶつかるのが実情です。

そこで、本記事では、教育現場特有の制約を踏まえながら、

  • なぜ今、Microsoft Entra IDの認証強化が求められているのか
  • なぜ従来の多要素認証(MFA)が現場に適合しづらいのか
  • どのようにすれば、コストを抑えて現実的に運用可能な認証強化を実現できるのか

について整理し、安全で持続可能な教育DXを進めるための具体的な解決策をご紹介します。

目次

1. なぜ今、Microsoft Entra IDの認証強化が必要なのか

教育DXの進展に伴い、教育委員会や大学におけるIT環境は大きく変化しています。

従来は、「職員室や学内のネットワーク内」で完結していた校務システムや情報資産も、現在ではインターネットを前提とした以下のような利用環境へと移行しています。

  • Microsoft 365をはじめとするクラウドサービスの活用
  • クラウド型仮想デスクトップ(AVD)上で校務システムを利用する構成
  • 校外・自宅からのアクセスの常態化

このような「どこからでも繋がる」環境において、アクセス時の本人確認を一手に担う認証基盤として、昨今、Microsoft Entra IDを採用する組織が増えています。

Microsoft Entra IDは、Microsoftが提供するクラウド型のID管理・認証サービスであり、種クラウドサービスへのログイン認証やアクセス制御を担う「教育IT基盤の心臓部」として機能します。

しかし、このすべての入り口が集約されているからこそ、認証のあり方が今、大きな転換期を迎えています。

ID・パスワード依存がもたらす「全体崩壊」のリスク

もし、この中核を担うMicrosoft Entra IDが「IDとパスワードだけ」で運用されている場合、その影響は一部のサービスにとどまりません。

例えば、以下のような状況に心当たりはないでしょうか?

  • 多要素認証(MFA)の必要性は認識しているが、従来通りのID・パスワード運用のままになっている
  • 全教職員へ展開したいが、スマートフォンや専用ハードウェアを配布するコスト・方針が障壁となり、対策が進まない

このような状況で、万が一ID・パスワードが1つでも漏えいした場合、Microsoft 365だけでなく、AVD経由で利用する校務系システムなど、教育基盤全体への不正アクセスを芋づる式に許してしまうことになります。

特に、近年のサイバー攻撃は非常に巧妙化しており、以下のような手法で「正規の認証情報」が狙われています。

  • フィッシング詐欺による認証情報の窃取
  • 中間者攻撃(AiTM)によるセッション(ログイン状態)の乗っ取り
  • パスワードの使い回しを狙ったリスト型攻撃

正規の認証情報で侵入された場合、システムもその侵入に気づかず、どんどん被害が拡大する恐れがあります。

一度漏えいすると誰でもなりすませてしまうID・パスワードだけの認証では、これらの攻撃を防ぎきることは困難です。

\ ランサムウェア攻撃についてチェックする! /
【業務停止に直結】ランサムウェアはどこから侵入するのか?被害事例に学ぶ対策―パスワードの限界と認証強化―

こうした背景を踏まえ、提供元であるMicrosoft社も、多要素認証(MFA)の標準化や、管理者アカウントへのMFA強制化など、「パスワードだけに頼らない認証」への移行を強く進めています。

2. 教育現場が抱える特有の課題とは

前章で述べた通り、Microsoft Entra IDの認証強化は、教育基盤全体の安全性を確保するうえで不可欠です。

しかし、実際の現場では、多要素認証(MFA)の必要性は認識していながらも、導入が進まないケースが少なくありません。

その背景には、教育現場特有の制約があります。

例えば、多くの多要素認証(MFA)は、以下のような運用を前提として設計されています。

スマートフォンアプリの利用(通知・ワンタイムパスワード)
ハードウェア(物理)トークンの配布
USBなどの外部デバイスの常時利用

一方、教育現場には、以下のような特有の事情が存在します。

  • 私物端末の業務利用(公私混同)のハードル
    教職員の私用スマートフォンを業務の認証に使うことは、セキュリティポリシーや心理的負担から避けられるケースが多い。
  • 予算と管理の限界(デバイス配布の壁)
    全教職員分の業務用スマートフォンやハードウェアトークンを購入する予算の確保や、紛失時の再発行対応の手間は大きな負担となる。
  • 利用者の多様性と、激しい入れ替わり
    定期異動による職員の入れ替わりが多く、さらに非常勤講師や事務職員など雇用形態も多様。
    その全員に一律で物理的なデバイスを紐付け・管理していくのは、運用側の負担が大きい。

その結果、「多要素認証(MFA)の導入が必要であることは分かっているが、現実的な手段がなくて導入できない」という状況が生まれています。

求められるのは、全員に適用できる「デバイスレス」の認証設計

教育DXを安全かつ持続的に推進するためには、「セキュリティの確保」「利便性の向上」「運用負荷の軽減」の3つを同時に満たす必要があります。

特にすべての教職員に一律で、かつ無理なく適用するためには、これからの認証方式には以下のような条件が必要となります。

  • 特定のデバイス(スマートフォンやトークン)に依存しないこと
  • 配布・回収・紛失対応などの管理負担が発生しないこと
  • 校内・校外・自宅など、どの利用環境からでも一貫して使えること

すべての教職員に無理なく適用できてはじめて、認証は「機能するセキュリティ」となります。

3. PassLogicによる認証強化のアプローチ

前章で述べた通り、教育現場において求められるのは、「すべての教職員に適用できる、運用可能な認証方式」です。

PassLogic Bridge – Microsoft 365用セカンダリ認証(以下、Bridge M365)は、この要件を満たす形で、Microsoft Entra IDの認証強化を実現します。

Microsoft Entra IDのセカンダリ認証に対応

PassLogic Bridgeを利用することで、Microsoft Entra IDのサインインフローにおける「セカンダリ認証(※)」として、PassLogic認証を組み込むことが可能です。これにより、使い慣れたログイン手順や環境を大きく変えることなく、認証強化を実現できます。
※1段階目の主認証(プライマリ認証)を補完し、セキュリティを強化する目的で実行される「2段階目の認証(追加認証)」のこと。

《 PassLogic bridgeをセカンダリ認証として取り入れるメリット 》

①デバイスに依存しない認証方式(デバイスレス)

「PassLogic認証」はブラウザ上で認証が完結するため、スマートフォンなどの認証用の外部デバイスを必要としません。教職員が日常的に利用しているPC環境のみで認証強化が可能であるため、全教職員への一律展開を現実的に実現できます。 また、トークンの配布や管理に伴う負担に加え、紛失時の再発行対応や在庫管理といった運用負荷の軽減にもつながります。

②校務系システムへのアクセスを一元的に保護

教職員端末がクラウド型仮想デスクトップサービス(AVD)などを介して校務系システムへアクセスする際、その認証基盤であるMicrosoft Entra IDの認証を強化することで、校務系システムを含めたアクセス全体を一元的に保護できます。 なお、Microsoft Intune(端末認証機能)を併用することで、許可された安全な端末からのアクセスのみを制限して受け付ける、より高度な多要素認証環境を実現することも可能です。

③パスワードレスによるリスク構造の見直し

従来の認証は固定パスワードの存在を前提としており、これが多くのサイバー攻撃の標的となっています。 Bridge M365では、マトリックス表を用いた「パターンによるワンタイムパスワード」を採用しており、ログイン時にはその都度異なる情報を入力するため、固定パスワードを記憶・管理する必要がありません。 これにより、パスワードの使い回しや漏えい、なりすましリスクを劇的に低減するとともに、定期的なパスワード変更や紛失対応といった「管理の運用負荷」からも解放されます。

④場所を問わず、安全なアクセスを無理なく実現

インターネット経由でMicrosoft 365を利用する環境では、学内外を問わず安全な認証を確保することが重要です。 Bridge M365は、特定のデバイスやアプリ環境に依存せず、ブラウザだけで認証が完結するため、場所を選ばない柔軟かつ安全なアクセス環境を提供します。

これらの特長により、Bridge M365は教育現場において有効なソリューションとして機能します。

4. まとめ

教育DXの進展により、Microsoft Entra IDは単なるログイン基盤ではなく、教育基盤全体の入口を担う重要な存在となっています。その一方で、いまだにID・パスワードだけに依存した認証のままでは、学校環境全体をサイバー攻撃のリスクに晒し続けることになります。

今後、さらなるDX化が進む教育現場において、子どもたちが安全に学び、教職員が安心して校務を行える環境を作るためには、認証基盤そのものの見直しが不可欠です。

ここで重要なのは、教育現場の制約を踏まえた上で、無理なく導入・運用できる認証方式を選択することです。

Bridge M365は、Microsoft Entra IDの外部MFA機能と連携し、パスワードレスかつデバイスレス(トークンレス)な認証を実現します。現場のコストや管理の負担を増やすことなく、非常勤を含むすべての教職員に一律で適用できる点が最大の強みです。

従来の多要素認証(MFA)では実現が難しかった「教育現場でも広く運用可能なセキュリティ」を実現する選択肢として、PassLogicは有効なソリューションとなります。

本記事が、貴庁・貴校における認証基盤の見直し、そして安全な教育DXの推進の一助となれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事を書いた人:
パスロジ株式会社 マーケティングチーム
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1-6-1 タキイ東京ビル7F
お問い合わせ https://passlogic.jp/inquiry/

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