業種IT・ソフトウェア
分譲マンションの新しい顔認証運用を実現
「FreeiDマンションPlus」にPassLogicを採用

DXYZ株式会社(以下、DXYZ)は、顔認証IDプラットフォーム「FreeiD」を開発・提供しています。鍵や財布、身分証といったあらゆるIDを顔に統合し、1度の顔登録で入退、決済、本人確認まで可能にする次世代のサービスです。マンションをはじめ、オフィス、保育園、ゴルフ場、テーマパークなど、多様なシーンで導入が拡大しており、顔認証決済「FreeiD Pay」やマイナンバーカード連携サービスも実証事業を進めています。
中心サービスである「FreeiDマンション」では、エントランスやエレベーターから住戸までを顔認証で利用できる「オール顔認証マンション®」を国内で初めて実現し、大手不動産開発事業者が手掛けるマンションに向けてサービスを提供されています。「FreeiDマンション」は、2025年8月時点で251棟に導入され、マンション分野のセキュリティと顔認証の新たなスタンダードを築いています。

今回、PassLogicをご採用いただいたのは、新たにリリースされた分譲マンション向けサービス「FreeiDマンションPlus」です。入居者が自ら安全に顔認証登録を行える仕組みを構築するため、PassLogicが導入されました。

導入のメリット
- セキュリティ強化と安心運用を実現
- きめ細やかな技術対応で希望通りのシステムを実現
- コスト面とサポート体制の最適化
「FreeiDマンションPlus」へのPassLogic導入の経緯について、DXYZ株式会社 システム統括本部 マンション事業開発部の柳澤 広大氏にお話を伺いました。
導入の背景・課題
従来の「FreeiDマンション」は賃貸マンション向けに提供しており、管理会社が入居者の顔認証登録を行う仕組みを取っていました。
しかし、分譲マンションでは管理組合が主体となるため、管理責任の所在が不明確となり、運用面で課題を抱えていました。
このため、管理システムを介さずに入居者自身で安全に顔認証登録を行える新たなサービスが求められていました。住まいにおける「鍵」となる機能を提供するサービスであるからこそ、いかに安全な仕組みを構築できるかが、私たちにとって大きな課題だったのです。
- 顔認証システムの管理主体が曖昧
- 登録・切替え時の責任が不明確
- 住み替えや売却時に煩雑な手続きが必要
導入した理由
セキュリティ強化と安心運用を実現
課題を解決する手段として「FreeiDマンションPlus」に採用したのはPassLogicです。特に、システムにハードウェアトークンを用いたTOTP(ワンタイムパスワード)を組み込むことで、トークンの所持が正当なユーザーであることを示す仕組みとなり、利用者自身による登録と高い安全性の両立が実現しました。
きめ細やかな技術対応で希望通りのシステムを実現
システムに採用したハードウェアトークンは当初、PassLogicの動作確認対象には含まれていませんでした。しかし、今回の検討に合わせて新たに検証を実施していただいたことで、問題なく利用できることが確認され、導入を進める上での基盤が整いました。こうした柔軟な技術対応は信頼感につながり、採用を決断する上で重要な要素となりました。さらに、弊社の要望のすべてにきめ細やかにご対応いただけたことも、大きな評価ポイントとなりました。
コスト面とサポート体制の最適化
導入検討の段階では、5社ほどの比較を行いました。その後、コスト面を中心にサービス提供条件を何度もご相談させていただき、最終的に機能・コスト・サポートのすべてにおいて最適な提案をいただけたことが、採用の決め手となりました。 特に、PassLogicが必要十分な機能を備えながら柔軟に条件調整に応じていただけた点を高く評価しており、導入前からの相談対応や検証支援を通じて、運用開始後を見据えたサポート体制の信頼性を確認できたことが、採用を決定する後押しとなりました。

導入後の改善効果
PassLogicの導入により、DXYZは分譲マンション向けの新サービス「FreeiDマンションPlus」をリリースしました。
- 入居者自身による自己完結型の顔認証登録が可能に
- 住み替えや売却時に、QRコードとトークンを渡すだけでスムーズに認証切替え
- 管理会社を介さないことで、関係者の業務負担を大幅に軽減
さらに、この仕組みは特許を取得しており、すでに複数のマンションで導入が決定しています。今後は、マンション分野における新たなスタンダードとして定着していくことが期待されます。
今後の展望
DXYZは「顔ダケで、暮らす。」を合言葉に、今回の取り組みを全国へ展開していく方針です。
本仕組みにより、より安全で快適な暮らしの実現を目指し、PassLogicとの連携を通じてセキュリティと利便性を両立したサービスをさらに強化していきます。
今後はマンションにとどまらず、オフィスや商業施設など多様な生活シーンへの顔認証活用も視野に入れています。
ご担当者様情報

DXYZ株式会社
システム統括本部
マンション事業開発部
柳澤 広大 氏
企業ウェブサイト:https://dxyz.co.jp/
「FreeiD」ウェブサイト:https://freeid.dxyz.co.jp/
以上、DXYZ株式会社にPassLogic採用の背景と理由を伺いました。
本事例は、分譲マンション特有の課題を解決し、セキュリティと利便性を両立した新しい住まいの形を示すものです。
PassLogicとFreeiDの融合により、「顔ダケで、暮らす。」という未来は現実に近づいています。
当社は今後も、強力なパートナーとして「FreeiDマンションPlus」のセキュリティを支え、多要素認証のさらなる普及と発展に取り組んでまいります。
多要素認証の導入をご検討の方、または自社サービスにPassLogicを採用したい方は、ぜひ下記のボタンからお問い合わせください。
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※記載の内容は2025年9月時点の情報です。
